33歳からの人生やり直し

月収80万→5万の音楽クリエイターから33歳でIT業界へ転生したとある男の回想録。

大手証券系SIer系列のウェブ制作会社で半年間、フロントエンドエンジニアとして就労。

この新橋の現場では、さまざまなサイトのコーディングを行った。

技術的には特に新しい事は身につけていない。

しかしながら、既存のJavaScriptのライブラリを使ったUIの実装、css3だけで実装したボタンなど、今まで覚えた事を定着させることができた。

この現場での大きな収穫は、スキル面というよりは、現場の社員さんでとても面白い人がいた事だ。

その人は、現場の社員としてフルタイムで勤務しつつ、空き時間を使って若者たちを集め、会社を作った。転職5年目、そちらの仕事が軌道に乗ってきたタイミングで、退職するという。この時期にこの現場にいられて、色々とお話を聞くことができたのは、とてもラッキーだったと思う。

その人とは、今もフェイスブックで繋がっている。社長として、とても上手く会社経営を取り仕切っているようで、飲食店舗運営のさまざまなソリューションを世に出していて、とても刺激を受ける。

ご本人は、そんな風に思っているなんて、多分想像すらしていないと思うけど。

おしなべてこの現場は、性格が穏やかな方が多かった。

最終日には、現場リーダーさんが、スタバのギフトカードをプレゼントしてくれた。

私の仕事が感謝されたようで、凄く嬉しかった。

また、本社が関西にあるため、関西弁の割合が高く、とても和やかな雰囲気だった。

総じて、現場の雰囲気としては凄く良かった。

良くも悪くも、安定している、ゆったりしている、危機感がない。

見る人が見たら、大企業病っぽいということになるんだろうけど、余裕があって、安定している事が、どれほど安心感を与えることか。

僕は大企業の魅力というのは、ここにこそあると思っている。

この現場での学びは、こんなところにもあった。

半年間の契約期間満了後、別の現場に行きたいため、契約を継続しない旨、派遣元に伝えた。

当時はそんな余韻に浸る余裕もなく、このあといよいよ、正社員への道筋となる、ゲーム運営会社にて、紹介予定派遣で働くことになる。