33歳からの人生やり直し

月収80万→5万の音楽クリエイターから33歳でIT業界へ転生したとある男の回想録。

また派遣に逆戻り。実り多き半年。そして、結婚。

ウェブ制作会社で正社員になったのもつかの間、不当解雇によりまたまた不安定な身分に逆戻り。

正社員になり、その年の年末に結婚が決まり、1月からパートナーと一緒に住み始めた矢先の出来事だった。

今思い出しても、非常に困った事になった、、という苦い思いが胸から湧き上がってくる。

この時の苦しさを思い出せば、今の境遇なんて本当に天国じゃないか。会社の愚痴など言ってる場合ではなく、必死で業務に邁進し、どこでも通用するポータブルスキルを身につけて行くべきなのだ。そんな風にも思う。

さて、仕事の話に戻ろう。

2010/3に不当解雇される事が決まってからどうしたか?

就職活動はもちろんした。

しかしやはり、箸にも棒にもかからない。

そんな中、一社だけ、面接を突破し、就業することになりかけた会社がある。

その会社は、西日暮里の昔の学校の校舎を借りてオフィスにしているような、駆け出しのITベンチャーだった。

五月一日に入社したが、ゴールデンウィークの間に、PHPを覚えなさい、そうすれば、客先常駐のPGとして雇ってあげますよ、という話だった。

メチャクチャな話だった。

結論から言うと、ここから逃げた。

こんなことをしたのは後にも先にもここだけだと思うが、期限を設けられた課題があってその提出日に何も出来ておらず、体調不良という理由で会社を欠席したのだ。

結局、その会社とはそこでサヨナラ、となった。

 

そしてまもなくまたもや、派遣で働くことになる。

三軒茶屋にある、とあるIT企業だ。

世の中、非正規雇用の需要であふれているみたいだ。

少なくとも、当時の僕の肌感覚では、そうだ。

正規雇用への道は、ほとんど閉ざされているように感じた。

しかし、非正規雇用は逆に、引く手あまただった。

そして僕はというと、何しろ結婚が決まり、子供も生まれてくるという状況なわけで、正規だろうが非正規だろうが、働くしかなかったのだ。

ここではJavaScriptを夢中で学んだことが一番印象に残っている。

サイ本もここの近くの書店で買った。

他にもHTMLからiPhone/Androidアプリを作れるPhoneGapに関する本など、いろいろと吸収したものだ。

派遣だったが、学びは多かった。

仕事をとってきてリリースまで切り盛りしていた営業の女の人を見て、営業の仕事も素敵だな、と初めて思った。

営業職だった父親から営業だけはやるなと強く否定されていたので、鼻から志す気はなかったのだが、営業という仕事はどこからどう見ても魅力的だ。

いつか一度でいいのでやってみたい仕事だ。そして、受注を手にしたい。

また、この現場では、WordPressも一人で全部、動的にテンプレートコーディングして、サーバーサイドのエンジニアさんに舌を巻かれたことが印象に残っている。

あれは自信になったな。

スマホ向けにJSを使ったUIのコーディングなんかも面白かったな。ここでは本当に何でも手伝った。

この現場も任期満了で、契約打ち切りになったが、理由としては、現場担当者さんに「正社員にしてほしいのですが」と相談したことで、向こうはその気が全く無く、敬遠されたのではないか?と個人的には思っている。

果たしてこの三茶の現場も、半年で終了となった。

この現場で働いているときに私は結婚をした。

つまり派遣社員の時に結婚したということになる。それもまた人生である。

そして次もまた新橋にある別の現場に派遣として出向くのである。